交通事故を防ぐ方法を募集します‼︎
10年前
〜
株主総会後の交流会にて
某大手自動車メーカーの役員
「交通事故を防ぐ方法を募集します‼︎」
「『運転しない』っていうのは無しです」
株主A「自動運転」
役員「自動運転はいいですね!今ブームですしね」
株主B「自動運転」
役員「そ、そうですね。自動運転以外は、何かありますか?」
株主C「自動運転」
役員「自動運転、いいですね。弊社も開発中です」
株主D「自動運転」
役員「確かに自動運転が普及すれば、事故は減少すると思います。」
「ですが、自動運転の技術はまだまだ発展途上です。」
「皆さんが、普段運転する時に気をつけていることとか、ありませんか?」
「そのようなアイデアが、人々の命を救うことに繋がるんです!」
株主E「自動運転」
役員「いや、だから…。なんで皆んな自動運転しか言わないんですか。そんな車まだないでしょ」
株主F「あるよ、自動運転」
役員「いや、あるにはあるんですが、まだどの企業も開発中で、実際の道路では使われていません」
株主G「もう使われているよ、自動運転」
役員「いや、もう…。どういう事ですか?」
株主H「今この場には何人来ている?」
役員「えと、、、1000人ほど参加されています」
株主I「パチン」
役員「う、うわあああああ(眩しいいいい‼︎)」
役員「う……。はっ、ここは…どこだ!」
株主J「ここは、自動運転研究所。既に衰退した我が国の民間企業の技術力では、後100年経っても自動運転が実装される事はないと判明した」
株主K「それを危惧した政府は秘密裏に優秀な技術者を集め、秘密裏に自動運転の技術を進めていた」
株主L「そして、我々は5年前からこの世界にて、全面的に自動運転を導入完了。今は誰一人として運転をしていない」
役員「さっぱりわからん。もう俺たち自動運転の研究しなくていいじゃん。この技術を現代に持っていってもいいですか?」
株主M「大丈夫だ。ここにある技術を全てお前に授けよう。そして、我が国に自動運転を普及されるんだ」
役員「…よし。よくわからないけど、なんかできそうな気がするぞ!」
〜
現実世界にて
某大手自動車メーカーの役員
「ついに、、、我が社でも完全自動運転車の開発に成功いたしました‼︎」
「この技術は、業界の流れを一気に変えていくでしょう」
「そして、ついに我が社もこの国でNo 1の自動車メーカーに…!」
「社長、やりましょう!」
某大手自動車メーカーの社長
「いいんだけど、ダメなのよ」
役員
「え?どういう事ですか?」
政治家
「それ今始めちゃうと、今業界で働いている人たちの仕事がなくなっちゃうでしょ。」
「失業率あがっちゃうからまだダメね。後10年かけてゆっくり小出しでよろしく」
そして10年後、役員は社長に昇格。我が国No 1の自動車メーカーの社長となった。