妄想日記2

だいたい妄想です

石ころ長者

 

とあるビーチにて

「はぁ…。また借金が膨らむばかりだ」

「宝くじでも当たんないかな…」

「マジでイライラする…クソ!(石を海に向かって投げる)」

 

…あっ!

 

反対側の島で釣りをしていた少女

「いたあああい!!」

 

「ごめえええん!石がそんなに飛ぶとは思わなくて…」

 

少女

「ただの石がこんな長距離を水切りして飛んでくるわけないでしょ…」

「いや、本当に物凄い距離を水切りしてたんだって…」

 

少女

「ふーん。まあいいけど、頭怪我したから病院には連れていってね」

「…分かったよ」

 

病院にて

医者

「長距離を水切りをする石の話?昔話で聞いたことがあるけど、現実にあるとはなぁ」

少女

「そんな昔話があるんですか?」

医者

「あぁ、1000年前から語り継がれる話だけどな。」

「その昔、浜辺から石を投げた男がおったらしい」

「投げられた石は水切りを続けて、島を一周したらしい」

「その勢いで海流が変わり、島の周りでも魚が獲れるようになった」

「結果、人々が移住して、今のように人が住める島になったというわけだ」

 

政府関係者

「失礼します」

「その石は我が国の政府が追い求めていたもの」

「過去に盗難に遭ってから、行方がわからなくなっていた」

「その意思をこちらに渡していただけないだろうか」

「謝礼はいたします」

 

「謝礼…?現金で何とかしようて話か。いくらだ?」

政府関係者

「3億支払いましょう。税金はかかりません」

「OK」

 

こうして、この世に新たな億万長者が生まれることとなった。